遺産分割で相手方(他の相続人)に弁護士が付いた場合の対応
遺産分割の話し合いを進めている中で、相手方(他の相続人)から弁護士をつけたという連絡を受け、困惑している方もいらっしゃるのではないでしょうか?
「相手方に弁護士が付いたことで、自分は不利になってしまうのだろうか?」
「自分はどう対応すればいいのだろうか?」
「自分も弁護士に相談した方がいいのだろうか?」
このような疑問や不安を感じるのは当然のことです。
この記事では、遺産分割で相手方に弁護士が付いた場合の影響と対策、そしてご自身も弁護士をつけるメリットについて詳しく解説していきます。
この記事を読むことで、相手方に弁護士が付いた場合でも、冷静に対処し、ご自身の権利を守るための知識を身につけることができます。
遺産分割の手続きで悩んでいる方、相手方に弁護士が付いて不安を感じている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
相手方(他の相続人)に弁護士が付くことによる影響と対策
遺産分割の交渉(遺産分割協議)の場面において、また、遺産分割調停・遺産分割審判といった法的手続において、相手方に弁護士が付くことで、あなたは、次のような影響を受ける可能性があります。
相手方との交渉力に差が付く
弁護士は、法律の専門家として、相続や、遺言、遺産分割といった法的問題に関する豊富な知識と経験を持っています。そのため、相手方が弁護士をつけた場合、交渉力に差が出てしまう可能性が高いです。
弁護士は、法律に基づいて、あなたの主張の妥当性を判断し、適切な反論や主張を行います。また、交渉の場においても、冷静かつ論理的に対応し、相手方の利益を最大限に守るよう努めます。
相手方のペースで交渉等が進むおそれがある
相手方に弁護士が付いた場合、遺産分割協議(交渉)や、家庭裁判所での遺産分割調停・遺産分割審判といった手続きが、相手方のペースで進んでしまうおそれがあります。一般の方は、通常、交渉や法的手続きに不慣れであるため、どうしても対応が遅れてしまいがちです。
また、相手方の弁護士は、依頼者である相手方の利益を優先するため、あなたの希望が通らない場合もあります。
弁護士とのやり取りがストレスになる
相手方弁護士とのやり取りは、法律用語や専門的な知識を必要とするため、一般の方にとってはストレスになる可能性があります。また、相手方弁護士は、依頼者である相手方の利益を守るために、あなたにとっては受け入れがたい厳しい主張をしてくる場合もあります。
このような状況下では、精神的な負担を感じ、冷静な判断ができなくなる可能性もあります。
では、相手方に弁護士が付いた場合、どのように対応すれば良いのでしょうか?
まず、重要なのは、冷静さを保つことです。感情的になってしまい、相手方や弁護士に不用意な反論してしまうと、かえって状況が悪化してしまう可能性があります。
次に、相手方の主張をよく聞き、理解することです。相手方がなぜ弁護士をつけたのか、どのような主張をしているのかを理解することで、適切な対応を検討することができます。
そして、ご自身も弁護士に相談することを検討しましょう。弁護士に相談することで、法的観点からのアドバイスを受けたり、交渉や調停の代理を依頼したりすることができます。
弁護士をつけるメリット
遺産分割において、弁護士をつけることには、以下のようなメリットがあります。
- 法的観点からのアドバイスを受けられる
- 交渉や調停などを弁護士に代理して行ってもらえる
- 精神的な負担を軽減できる
- 有利な条件で遺産分割協議をまとめられる可能性が高くなる
- 調停や審判、訴訟などの手続きをスムーズに進められる
弁護士は、遺産分割に関する法律や手続きに精通しており、あなたの状況に合わせて、最善の解決策を提案してくれます。
また、弁護士は、相手方弁護士との交渉や、遺産分割調停・遺産分割審判といった法的な手続をあなたに代理して行うことができるため、あなたは、時間や労力を節約することができます。
さらに、弁護士に相談することで、精神的な負担を軽減し、冷静に遺産分割に臨むことができます。
まとめ
遺産分割で相手方に弁護士が付いた場合は、冷静さを保ち、ご自身の権利を守るために適切な対応をとる必要があります。
弁護士に相談することで、法的観点からのアドバイスを受けたり、交渉や手続きを代理で行ってもらったりすることができます。
遺産分割でお困りの際は、お気軽に当事務所にご相談ください。