弁護士・弁理士 高木 佐和子(たかぎ さわこ)
所属弁護士会・登録番号
兵庫県弁護士会(45735)
保有資格
弁護士、弁理士
注力分野
遺産相続、医療過誤、後見・財産管理(信託、任意後見を含む)
出身
兵庫県神戸市
これまで担当した事件で心に残っている事件は?
お父様がお亡くなりになって、お母様とご兄弟3名で一筆の土地を相続したのですが、長男の指示で、各相続人が4分の1ずつの共有持ち分を持つ形で相続することになりました。その後、長男が物件を無断で駐車場に変え、単独で賃料収入を得ていました。お母様や二男さん三男さんは収益を受け取れず、不満に思っていたところ、当職の事務所にご相談に来られました。そこで、土地の共有状態を解消し、さらにこれまで長男が受け取った収益の4分の3を不当利得として回収することを提案し、その手段として共有物分割および不当利得返還請求訴訟を提起することにしました。訴訟においてお母様らの請求はいずれも認められ、土地については、最終的には競売が実施され、売却代金をそれぞれの相続人が4分の1ずつ取得し、さらに、長男の売却代金については不当利得返還請求の認容判決を債務名義として差押えをして回収しました。途中で長男がお亡くなりになり、その奥さんとお子さんが相続人として債務を承継し、手続きは複雑になりましたが、当初の予定通り、無事に土地の売却代金及び不当利得を回収でき、依頼者には大変喜んでいただけました。ご家族が仲の良く、遺産分割協議でもめない場合には不動産について共有関係を残すこともありますが、やはり万が一のことを考えると、不動産を共有で相続するのは避けた方がよいと強く感じた事案でした。
相続分野を取り組む際に相談者に伝えたいことは?
相続分野は、感情的な対立から各相続人から様々な主張が出されるために、複雑化しやすいだけでなく、法的にも難しい問題が多いため、早い段階で弁護士にご相談いただいた方が、結果として早い解決につながりやすいと思います。まずは相続の手続きが知りたい、遺産の調査をしてほしいというようなご相談でも構いませんので、お気軽にご相談ください。
弁護士として心がけていることは?
見通しが厳しいと思われる事件でも、依頼者の方と共に解決まで力を合わせて、いくつもの事件を解決してまいりました。訴訟も辞さずとことんやりたい、粘り強く交渉したい…など、みなさまの思いを汲んで尽力いたします。
それぞれの依頼者の個性にあわせて、とことんお話を聴くこともあれば、積極的にご提案して引っ張っていくこともあります。一つひとつの事件も、お一人おひとりの個性も全て違います。個別の事情にあわせて対応できる弁護士こそ、真のサポートができると考えています。まずはお気軽にご相談ください。
主な経歴
神戸市出身
高校 兵庫県立神戸高等学校卒業
大学 京都大学法学部卒業
大学院 京都大学法科大学院修了
2012年 弁護士登録
2017年 弁理士登録
2020年 神戸市教育委員会学校法務専門官
2021年 シノディア法律事務所設立
2022年 兵庫労働局あっせん委員
所属団体・役職
兵庫県弁護士会高齢者障害者総合支援センター
兵庫医療問題研究会
兵庫県弁護士会民法改正検討プロジェクトチーム
兵庫県弁護士会交通事故プロジェクトチーム
神戸シルバー法律研究会
日本弁理士会
セミナー実績
兵庫県弁護士会・兵庫県社会福祉士会虐待対応専門職チーム「高齢者虐待対応力向上研修」講師
社会保険労務士成年後見人養成研修講師
行政書士会の債権法改正研修会講師
神戸シルバー法律研究会2018年2月シンポジウム「利用者からみた成年後見制度」パネリスト
など
著書・論文等
「新旧対照逐条解説民法(債権関係)改正法案」新日本法規出版株式会社(共著)
神戸新聞くらしの法律相談平成28年3月2日付
ひょうご宅建プレス2017年10月号「最近の判例から‐不動産取引の周辺知識 共有関係の解消方法(共有物分割訴訟を中心に)」
「改正相続法についての解説」兵庫県弁護士会(共著)
医療事故情報センターニュース2022年4月号
ドクターインタビュー「アドバンス・ケア・プランニングに見る患者の意思の尊重」聞き手
医療事故情報センターニュース2023年4月号
弁護士リレーエッセイ「ある医療事件についての雑感等」
趣味
筋トレ、プール、山登り。健康第一で頑張っています。